昭和47年４月〜９月　ＴＢＳ系

手塚治虫が産経新聞に新聞漫画『青いトリトン』として連載したものアニメ化。作品は、トリトンが海の平和を取り戻すために、イルカのルカーと共に、広大な七つの海を舞台に活躍する海洋ロマンアニメ。だが、テレビアニメのタイトルは『海のトリトン』となっており、原作マンガとアニメでは大きく内容が異なり、アニメ版の方が人気が出過ぎたため、現在は漫画も『海のトリトン』となっている。また、放送開始直後はあまり視聴率も上がらなかったが、緑の髪のトリトン主人公が純粋でナイーブな少年像が人気だったことから回を重ねていくと、熱心な女性ファンが録音スタジオにトリトン役の声優、塩屋翼を目当てに押しかけてくるようになるほど女性ファンの人気が高く、日本で初めてファン主体のテレビアニメのファンクラブが作られたほど。アニメ版では原作にあったトリトン族と人間との関わりの部分を切り捨て、物語全体の鍵を握る「オリハルコンの短剣」を登場させて、海を荒らし回るポセイドン族との対決をメインにしている。