子供の頃、みんな夢中になったTVにかぶりついて観たアニメ。
当時は放送時間になると銭湯から子供たちの姿が消えたほどの人気。
『鉄腕アトム』から、『鉄人28号』『おそ松くん』『オバケのQ太郎』などなど、
昭和の伝説のアニメヒーローたちが、今よみがえる。





昭和38年1月1日。記念すべきTV初のアニメ番組としてフジテレビ系で始まったのが『鉄腕アトム』。当時、月刊漫画雑誌『少年』に連載された人気作で、平均視聴率は30%を超える驚異的な人気番組となった。のちにアメリカをはじめとする海外へも輸出され『アストロ・ボーイ』として放映され、世界中の子供たちからも愛される存在にもなった。さらに、同年10月には『鉄人28号』が登場。11月には「光る海、光る大空、光る大地…」と主題歌が大ヒットした『エイトマン』をはじめ、東映動画初のTVアニメ『狼少年ケン』が始まり、一大アニメブームが到来。
昭和40年代初期はアニメが黄金期を迎える。40年に『スーパージェッター』を皮切りに、『宇宙少年ソラン』が登場。夏には『おばけのQ太郎』が放送され、秋には国産初のカラーアニメ『ジャングル大帝』が始まり41年には『おそ松くん』も始まる。現在でも人気を博す名キャラクターが数多く生み出されている。
また、同年に始まった『ハリスの旋風』は、初の学園ものアニメとして登場。不良を主人公に据えたために教育的には不評だったが、ケンカに強くスポーツ万能、弱い者イジメはしないという、いわゆる“番長”的キャラクターが、多くの子供たちの憧れの的になった。
社会に影響を与えた作品としては、昭和45年の『あしたのジョー』が有名。よど号ハイジャック事件の犯行声明に作品名が使われ、作中の主人公のジョーの死に対して、実際にファンによる葬式が行われるなど、子供だけではなく、当時の大人をも夢中にさせる作品の魅力があった。




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