おらぁグズラだど

おらぁ グズラだど【上】 (マンガショップシリーズ 259)

昭和42年10月〜43年9月 フジテレビ系


世の中は怪獣ブームの中で、怪獣をおもしろおかしく描くという、ギャグアニメとして誕生。姿はサイのようにツノがあり、太っちょでタレ目、蝶ネクタイとまさにチャップリンみたいな小さな帽子をかぶる。おっとりしたしゃべり方に加え、愛らしい外見が受け、瞬く間にお茶の間の人気者になった。原作の漫画は笹川ひろしが『週刊少年サンデー』の『オンボロ怪獣クズラ』。主題歌には「おーら~グズラだドッヒヒッヒヒ~」という独特の歌い回しで、当時クレージーキャッツの谷啓さんが歌い、作詞を手掛けたのが青島幸男という事も含め、斬新な主題歌だった。物語はビックラ山の噴火から現われたタマゴ。そこから孵化した怪獣グズラは鉄でも食べてしまう大食いで、ヌケ田家の兄妹の凡太とスズに拾われ、同家のやっかいになる。次々とドジなグズラが巻き起こす珍騒動は、涙もろくて注射が弱点で行動がハチャメチャなため、怪獣というキャラクターを越え、癒し系の“快獣”のブームが到来した。後にリメイクされており、旧作の放送から20年後の1987年10月12日から1988年9月20日までテレビ東京系列局で放送されていた。こちらはカラー映像。

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