銀幕の女優 田中絹代
田中絹代 1909年11月29日山口県生まれ
14歳で松竹に入社し、時代劇『元禄女』で映画デビュー。17歳で主演女優に抜擢され清純派スターとして人気を得て、松竹の看板女優として活躍。1947年(昭和22年)と1948年(昭和23年)に毎日映画コンクール女優演技賞を受賞。大物監督に重用され、約260本の作品に出演し、主な作品に『マダムと女房』『愛染かつら』『西鶴一代女』、『雨月物語』、『楢山節考』に出演。年齢を経るに従って円熟した演技を見せ、晩年は『サンダカン八番娼館 望郷』の演技でベルリン国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞。また、女優としては日本で初めての映画監督となり、6作品を発表。1970年(昭和45年)、紫綬褒章を受章。『サンダカン八番娼館 望郷』で元からゆきさんの老婆を演じ、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞や芸術選奨文部大臣賞などを受賞。1977年3月21日順天堂病院にて67歳の生涯を閉じた。現在、下関市の中央霊園には絹代の墓があり、毎年、命日の3月21日には『花嵐忌(からんき)』と名付けられた市民墓参が行われている。
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