かっぱえびせんやマーブルチョコなど、テレビCMで放送されて大ヒットを記録したお菓子が続々と登場した昭和30年代後半から40年代は、まさに、お菓子の黄金時代。当時を知るお父さん世代にとっては、幼少時の記憶が蘇る懐かしい味だ。
そんな昭和生まれのお菓子だが、大手お菓子メーカーの商品はもとより、いわゆる“駄菓子”に至るまで、現在もスーパーやコンビニなどで販売され、幅広い世代に愛されている。ここ数年はコンビニ限定商品として、昭和に誕生したお菓子が当時のパッケージを使用した復刻版として続々と登場するなど、昔を知る世代だけでなく、色使いや文字の形、絵柄などに新鮮さを感じるため、若者世代にも好評だという。
これらのお菓子の中には、かつて下町の駄菓子屋で販売されていたものが多いが、コンビニに進出したことで販売エリアが全国規模になり、品ぞろえを増やしたため、子供だけでなく大人にも購買層を拡大させることに成功。さらに、昔のイメージを維持しながら時代に合わせた味に変化させる技術や徹底した効率化で価格の据え置き、企業努力で現在まで生き残ってきた。
今では中高年世代にとっては、幼少時に食べたお菓子を親子で味わうことができ、お菓子を介して当時の思い出話をするなど、親子関係のコミニケーションツールとしても役立っている。
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