懐かしいテレビ番組のヒーロー番組を飾った
月光仮面、怪傑ハリマオ、隠密剣士、ジャガーの眼、光速エスパーなど
子供たちを夢中させた茶の間の人気テレビヒーロー

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 昭和33年代は、日本中の子供達を熱狂させたテレビヒーロー番組が続々と誕生した時代。その前は、ラジオや映画でのチャンバラ時代劇でのヒーローが多かった。元祖は、昭和33年2月に放送された『月光仮面』。白いオートバイに白いタイツ姿でサングラスに覆面とマントに身を包み、バイクで駆けつけて拳銃で悪を退治する姿は、子どもたちを圧倒的に熱狂させた。当時は、放送時間には子供が銭湯からいなくなるなど社会現象まで引き起こし、翌年の7月まで130話が放送された。子供たちは「何処の誰かは知らないけど、、、」と、歌いながら風呂敷をマント代わりにして路地裏を走り悪人を捜し回った。
 昭和34年には『怪傑ハリマオ』が放映されて人気を呼ぶ。この作品は当時では異例の海外ロケをカンボジアで行い、他は伊豆大島を東南アジアに見立てて撮影。島内から集めた馬や島民エキストラが総出演し、その壮大なスケールは国内で撮影したとは思えない迫力。また、主題歌を三橋美智也が歌い、子供たちも学校帰りにみんなで歌って帰ったほどのブーム。さらに風呂敷を頭に巻いて夜店で買ったセルロイドのサングラスで真似したが、ヒーロー役ばかりになりたがり、悪人役がだれもいなくて、もめることも多かった。
 時代劇としては昭和37年には『隠密剣士』が大人も楽しめる本格派時代劇を目指したが振るわず、忍者ものに路線を変更すると大人気番組となり視聴率は40%を越す、国民的人気番組へと成長。当時は忍者になって塀からの飛び降りや、チャンバラごっこでケガする子も増えたが、みんながヒーローになりきっていた。




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